腰部脊柱管狭窄症
症状
症状の原因は腰椎椎間板ヘルニアと似ていますが、違いは脊柱管(腰椎のトンネル)の狭窄により神経が圧迫されることが原因です。腰椎のトンネルが年齢とともに狭くなり、神経が圧迫され痛みが起こります。椎間板ヘルニアと同じように腰痛が起こったり、下肢のどこかが痛くなり、痛みのために立ち上がることさえできない場合もあります。
特徴的な症状は、歩き始めると痛みやしびれがでて歩けなくなることです。少し腰をまるめて休むと歩けるようになります。背部痛でも肩甲骨より下の場合、多くは腰痛とともに背筋が弱いために起こる筋膜性腰痛と同様の症状です。背部の両側にある体を立てる起立筋が強く張っています。
治療
硬膜外ブロック、神経根ブロックなどの神経ブロックをおこなうことで痛みを緩和することができます。
テニス肘・ゴルフ肘
症状
テニスやゴルフで肘の筋に無理がかかり、炎症をおこすものです。
治療
症状が強ければ腱への局所注射をして痛みを和らげます。
手根管症候群
症状
手首より先がしびれたり痛んだりします。手首を屈曲させると痛みを誘発できます。
治療
バネ指
症状
親指や人差し指に多い症状です。指を曲げるときに引っ張る筋が、手のひらの筋の通り道ではれてしまい、引っかかるために起こる現象です。指を動かすたびにかなりの痛みを伴います。引っかかりのあるところを軽くたたくと痛みが走ります。指の使い過ぎで発症します。
治療
指を使いすぎない状態で半年ほどすれば良くなります。
胸郭出口症候群
症状
手を肩より高い所に1分以上挙げていると手がしびれ力が無くなってきます。たとえば電車のつり革に手を掛けていると手がしびれてどうしようもなく重くなってきます。また高い棚に荷物を上げようとしている途中で手が重くなってきたりします。これは首の骨から手に行く神経の束が鎖骨の下あたりで圧迫されて出る症状です。
治療
腕神経叢ブロックが効果的です。
ドケルバン病
症状
手首の親指側がぞうきんを絞るような動作で極度に痛みます。この筋の使い過ぎです。仕事上この筋をよく使う人や、出産後の若い女性が子どもを抱いてなるケースが多いようです。
治療
症状が強ければ腱への局所注射をして痛みを和らげます。